箱根に旅行に家族で行きました。家族は父、母、妹です。移動手段は車で、父が運転しました。私は免許証を持っていないので車は運転できず、母と妹は運転できるのですが、地図を読めないので父がひとりで運転しました。1年前に参加したホリデー 日帰り旅行の、バスに乗っているだけで様々な観光場所まで連れて行ってくれたのを父が思い出して「あれは楽だったなあ」と運転中に呟いていました。

旅行へ行った季節は2、3月や4月頃なら天候もちょうどよいのですが、卒業旅行や春休みを利用した旅行客が多くなるし、冬は寒すぎるし、夏は熱すぎるので、2月の終わりころにしました。目的は温泉に入ることです。箱根といったら温泉のイメージがあります。

 

ツアーには参加せず、自分たちで計画を立てて旅行をしました。宿泊した場所は「強羅 風の音」です。この旅館を選んだのは、厳選かけ流しの温泉があるからです。大涌谷から引き入れた温泉水を使っているのだそうです。湯船からは庭園風に造られた庭が見えてきれいでした。ネットの口コミも高評価で期待が高まりました。

旅館の料理はイタリアンコースでした。私は和食好みなので、イタリアンは残念でしたが、温泉が目的で料理が目的ではないので、料理に関してはあまり気にしないようにしました。ただ、出てきた料理はどれも彩りが美しく、味も大変美味しかったので満足しました。両親も喜んで食べていたので、良かったです。

観光した場所は大涌谷です。何度も行っていますが、何度行っても自然の雄大さを感じて驚きます。温泉卵は毎回食べています。外で食べるとおいしく感じます。祖父母に長生きして欲しいのでお土産に購入しました。

 旅行で楽しかったことはやはり温泉です。厳選かけ流しの温泉は乳白色をしています。温泉に入っている成分の色なのかよくわかりませんが、これまで旅行に行って乳白色の温泉に入ったことはあまりないので、普段体験できないことを経験できて面白かったです。露天風呂ではないのですが、ガラス越しに庭園風の景色を眺められるところがよかったです。ゆっくりお湯に使ってきれいな景色を眺めているとリラックスできます。

実は仕事で行き詰っているところがありもやもやしている部分があったのですが、温泉につかって景色を楽しんでいるうちに、こうやって温泉に来られるのは仕事を頑張っているからだし、また頑張って仕事をしてお金を貯めて両親を温泉に連れてきてあげよう、と思えて元気をもらいました。

私はお風呂が大好きで普段家でも長風呂なのですが、温泉に来るといつも以上に長風呂をしてしまいます。少し熱くなってきたなと思いながらも、そのまま湯船に浸かり続けていたら、のぼせてしまいました。暑さからなのか、脱水症状なのか、温泉から出たときは少しだけ気持ち悪かったです。休憩できるところがあるので、そこで少し涼みましたが、これも楽しかった思い出の一つです。「いくら温泉好きでも、長々入っているとダメだよね」という面白エピソードに家族の間ではなっています。

大涌谷には「極楽茶屋」というお店があります。ここで食事をしたのですが、メニュー選びに失敗した経験があります。父は辛いものとラーメンが大好きです。休日の昼食は必ずラーメン屋さんで、いろいろなラーメン屋巡りをしています。極楽茶屋には、スープが赤くて、麺が黒いラーメンがあります。赤いのは多分唐辛子、黒は炭です。

辛いものとラーメン、父の好きな物の組み合わせで、父はこのラーメンを注文しました。
食べてみるとビックリの辛さです。辛いもの好きなのに食べられませんでした。麺の方は炭の味は特にせず、普通の麺です。父は炭の味など期待していたようで、普通の麺なことにがっかりしていました。思っていた味とは違い、失敗したエピソードです。

でも、これはこれでおいしいラーメンなのだと思います。父が期待しすぎていたので、がっかりしたのでしょう。大涌谷では自然の大きさに感動しました。普段都会で過ごしていると自然に触れる機会が少なく、こういったところに出かけると自然は心が広くて包み込んでくれるなと感じます。